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こんにちは!ハルキストなんて名前が生まれる前から村上春樹ファンだった管理人です。
子供が生まれる前は定期的に読書をする習慣があったのですが、、、最近は体力と気力と時間がないですね。(笑)
平日、仕事の後に活字を読もうとしても、まず息子が邪魔をしてきますし、息子が寝た頃には私も限界がきているので、とてもではないですが読書なんてできません。。。
村上春樹さんの新作、「騎士団長殺し」、未だに読めていないという「なんちゃってハルキスト」です。(笑)
そんな毎日ですが、先日Netflixでドラマ版の「火花」を見ました。
原作は読んでいませんが、、、ドラマはとても面白かったです。衝撃のラストでしたねー。。。
さすが芥川賞作品だと思いました。
火花が選ばれたことが象徴的ですが、芥川賞の特徴は「純文学」「新人作家」「読書に慣れている人向けの作風」です。
(まさに火花は上記3つが全て当てはまる作品でした)
ということで、芥川賞を受賞まではしなくても、候補者を押さえておけば、今後の日本文学を背負って立つ新人作家を見つけることができるということです。
そこで今回は、2017年の芥川賞候補者の一人である今村夏子さんにフォーカスしたいと思います!
その他の芥川賞候補者に関する記事はこちらです。
今村夏子の経歴は?
2016年11月10日放送の「アメトーーク」の「読書芸人大賞」の中で、
オードリーの若林さんが今村夏子さんの「あひる」という作品を取り上げ、話題になりました。
まさにブレイク前夜、そんな雰囲気のある今村夏子さんの経歴をまとめておきます。
本名は今村夏子(いまむら なつこ)さん。
生年月日は1980年2月20日生まれ。
出身地は広島県広島市です。
作家になってからの経歴は以下の通りです。
まず、2010年に「あたらしい娘」でいきなり太宰治賞を受賞します。
2011年、この作品を「こちらあみ子」と改題し、同作と新作の中編である「ピクニック」を一緒にした『こちらあみ子』(筑摩書房)で、第24回の三島由紀夫賞を受賞。
2014年には文庫版『こちらあみ子』に新作である「チズさん」が併録されますが、そこから作品の発表は途切れてしまいます。
評論家の佐々木敦さんによると「半引退状態」となっていたそうです。
そして2016年、新しく創刊された文芸誌である「たべるのがおそい」(書肆侃侃房)の中で、2年ぶりとなる新作「あひる」を発表します。
上で記載した、アメトーークの読書芸人大賞でオードリーの若林さんが選んだ作品ですね。
その「あひる」が第155回の芥川龍之介賞候補に挙がります。
これが1度目の芥川賞候補、です。
ちなみに第155回の芥川賞は村田沙耶香さんの『コンビニ人間』でした。
この「コンビニ人間」もアメトーークの同じ回で、ピースの又吉さんやオアシズの光浦さん、そしてオードリーの若林さんも選んでいた作品です。
それにしても芸人のみなさん、管理人よりもはるかに多忙だと思いますが、しっかり読書されていて凄いなと思います。。。
話を今村さんの経歴に戻します。
2016年、惜しくも芥川賞は逃しますが、「あひる」を収録した短編集である『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞を受賞します。
河合隼雄さんといえば、私たちハルキストにはお馴染みのかたですね。
村上春樹さんが「先生」と呼び、共著を出され、お亡くなりになられた際には「もっとお話がしたかった」と言っていたかたです。
まだ「あひる」を読んでいなかった管理人ですが、俄然興味が湧いてきました。(ミーハーな男です)
そして2017年、「星の子」が第157回の芥川賞候補作に選ばれます。
星の子 [ 今村夏子 ]
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これまでの著作は以下の通りです。
『こちらあみ子』(2011年1月・筑摩書房、2014年6月・ちくま文庫)
こちらあみ子(『太宰治賞2010』に「あたらしい娘」の題で収録)
ピクニック(書き下ろし)
チズさん(書き下ろし、文庫版のみ収録)
『あひる』(2016年11月・書肆侃侃房)
あひる(文学ムック『たべるのがおそい』vol.1)
おばあちゃんの家(書き下ろし)
森の兄妹(書き下ろし)
『星の子』(2017年6月・朝日新聞出版)
星の子(『小説トリッパー』2017年春号)
作家は数十年と活躍される方もいらっしゃいますので、まだまだ駆け出し、と呼べるのでしょうか。
今後たくさんの作品が読めるということを幸せなことだと思いたいですね。
結婚と夫と子供もリサーチ!
そんな今村さんですが、プライベートはどうなのでしょうか。
2013年にご結婚をされ、現在は大阪市内で夫と2人暮らしとのことです。
多作とは言い難い執筆ペースの今村さんですが、旦那さんとの時間を大事にされているのかもしれませんね。
なお、庄野潤三さんの長女が「今村夏子」さんですが、こちらは同姓同名の別人です。(笑)
「星の子」で2度目の芥川賞候補に!
2017年6月20日、芥川賞候補が発表されます。
すでにご紹介した通り、今村夏子さんの「星の子」の他には、温又柔さんの「真ん中の子どもたち」、沼田真佑さんの「影裏」、古川真人さんの「四時過ぎの船」が候補作です。
2017年7月19日の17時から、東京、築地の新喜楽で選考会が開催されます。結果が楽しみにですね!!!
最後に、文芸評論家の佐々木敦さんの今村さん評を紹介します。
文学ムックと銘打たれた新雑誌『たべるのがおそい』の創刊号に、今村夏子の短編「あひる」が載っている。今村は太宰治賞受賞のデビュー作「こちらあみ子」を含む本で二〇一一年に三島由紀夫賞を受賞後、長い沈黙に入り、同書の文庫版に短編を書き下ろしていたのが二年前のことだった。「あひる」はあひるの話である。これまでの作品と同じく、簡潔で透明な文章によって、ひとの痛みと歓(よろこ)びが、その切実さと残酷さが、さりげなくも丁寧に、鮮やかに描かれる。今村は紛れもない天才だ。私たちは彼女が滅多(めった)に小説を書かないことを嘆くよりも、こうしてまた読めることを感謝しなくてはならない。
ふむふむ、「作品が少ないなー」ではなく「あぁ、読めてラッキー」と思わなきゃ、ですね。(笑)
私の好きな漫画家である大島弓子さんのことを思い出しました。
小説界の大島弓子(?)、今村夏子さんをハジメテトピックスは全力で応援していきます!!!
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