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将棋界では今(2017年5月現在)、史上最年少棋士である藤井聡太四段(14)が話題になっていますね。
2016年の12月に現役では最年長棋士である加藤一二三九段(77)に勝利し、そこから公式戦では負けなしの18連勝中!(2017年5月18日現在)
羽生名人以来の天才、と言われていますが、このご時世ですから、いつか戦わないといけないのがAIでしょう。
AIの成長は著しく、人間対AIの通称「電王戦」がよく話題になっていますね。
今話題になっている将棋界のAIが「ポナンザ」(ponanza)です。
分かりやすくするためにAIと呼びましたが、正確にはソフトウェア、です。
文書を書くならMicrosoft社のWord、検索をするならGoogle社のGoogle、といったように、将棋をするならポナンザ、ということですね。
ポナンザは数ある将棋用のAIの一つです。
車でいうなら、トヨタのプリウスだったり、スズキのワゴンRだったりと、製作者(メーカー)と車の名称がありますね。
それぞれの車が、燃費や安全性能、デザインなどを競ったり、差別化したりしています。
将棋用のソフト(AI)も開発者が強さを高めようと日々奮闘されており、今、強くて話題なのがポナンザだ、ということです。
今回は、このポナンザを開発した山本一成さんにフォーカスしてみます。
山本一成の出身高校や大学は?
将棋用のAIを開発しているくらいですから、かなりの学歴を誇ってそうですよね。
下に、簡単にプロフィールをまとめます。
名前は、山本 一成(やまもと いっせい)さん。
生年月日は1985年です。
出身地は愛知県の犬山市というところです。「尾張の小京都」とも呼ばれる、風情のある街ですね。
そして学歴ですが、高校は東海高等学校という愛知県一の進学校です。
さらに、大学はなんと(やはり)東京大学工学部、東京大学大学院卒でございます!納得ですね。。。
現在の職業は将棋プログラマーということですから、ポナンザの改良に明け暮れる日々、ということですね。
今は将棋を強くすることを目標としていますが、その技術は様々なことに応用できるでしょうから、とても有意義なことだと私は思います。
趣味は、あの音楽ゲーム、ダンスダンスレボリューション(通称DDR)とのことです。
私もハマりました。踊りは下手なのですが音楽が好きなので、サントラ盤を買い漁ってましたねー。笑
ポナンザ開発のきっかけは?
もともと、小学生の頃から将棋が大好きで、自身もアマチュア5段という実力の持ち主です。
東京大学工学部に在学していましたが、なぜかコンピュータが苦手だったそうで(変わってますね。。。)留年をしてしまいます。
それをきっかけに、コンピュータへの苦手意識を乗り越えようと将棋をテーマにソフトを開発しました。
大学院卒業した後、ゲームの開発会社に就職しながらも研究を続けます。
その後、2013年に第二回将棋電王戦で、当時四段だった佐藤慎一に勝利します。
実はこれが、将棋のAIが初めて現役のプロ棋士に勝った試合なのです。
佐藤慎一さんにとっては、、、複雑な記録になってしまいましたね。笑
嫁や子供は?
そんな山本さんですが、結婚されています。
お相手の名前も特に馴れ初めなども公開されていませんが、日経ビジネスのページにご夫婦の写真があります。
2016年3月17日に時計や指輪で有名なカルティエが主催した晩餐会にご夫婦で参加されています。
場所は、東京港区、南麻布のフランス大使館大使公邸!さすがカルティエです。
晩餐会の趣旨は、社会変革の担い手、通称チェンジメーカーを集めて交流を深める、という非常にハイソサエティな印象です。
一応、チェンジメーカとは何かをWikipediaから引用しておきます。
社会起業家(しゃかいきぎょうか)は、社会変革(英: Social change)の担い手(チェンジメーカー)として、社会の課題を、事業により解決する人のことを言う。 社会問題を認識し、社会変革を起こすために、ベンチャー企業を創造、組織化、経営するために、起業という手法を採るものを指す。
確かにAIの技術は社会に変革を起こすものですから、山本さんが招かれるのも納得です。
それにしても奥様、確かに美人ですね!笑
また、子供さんについては全く情報が無いですね。まだいらっしゃらないのではないでしょうか。
ポナンザが黒魔術化している?機械学習がポイント!
山本一成さんは著書、「人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?」の中で、AIの「機械学習」について述べています。
めちゃくちゃ単純に要約してしまいます。もっと詳しく知りたい方は是非山本さんの著書をお読みくださいませ。
まず機械学習とはなんでしょうか。
機械学習とは、データから反復的に学習し、そこに潜むパターンを見つけ出すことです。 そして学習した結果を新たなデータにあてはめることで、パターンにしたがって将来を予測することができます。
これまでは、AIの性能は全てその開発者が把握できる範囲内でした。
将棋5段の人が開発すれば、将棋5段までしか性能が出せなかった、とも言えます。
しかし、AIが機械学習するようになり、スタートは5段の性能だったかもしれませんが、そこから学ぶことで、6段、7段レベルの性能を身に付けることができるようになりました。
そうすると、開発者の理解の範疇を超えたことをAIが行うようになります。
こうした、理解の範疇を超えたことを、黒魔術、と呼んでいるのです。
プログラミングの世界、つまりデジタルの世界なのに、黒魔術のように「どうしてこんなことになったのか説明がつかない」ことが起こっている、ということです。
これはとても面白いことですが、ちょっと怖い話でもありますね。
人間ではできないこと、解明できなかったことを解明してくれる可能性もありますが、よくあるSFのようにAIが反乱を起こして人間を制圧する、、、みたいなことにならないと良いのですが。笑
まぁペッパーくんみたいなAIに従う生活も楽しそうではありますが。笑
今回はスケールの大きい話になってしまいましたが、、、とにかくハジメテトピックスは山本一成さんとポナンザを応援しております!