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※速報です!!!
本日1月16日、第158回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が東京、築地の新喜楽で開かれました。
芥川賞は石井遊佳さんの「百年泥」と若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」のダブル受賞に決まりました!おめでとうございます!!!
こんにちは!ハジメテトピックス管理人です。
最近の読書ブームに乗じて、今回も第158回芥川賞候補作品の作者を取り上げます。
読書って基本的に、インプットじゃないですか。
インプットした分、アウトプットもしたくなるのが人間ですよね。
まぁそんなに大げさな話でもないのですが。。。(笑)
脱線しそうになりましたので、話を本筋に戻します!
今回ご紹介するのは、「おらおらでひとりいぐも」が第158回芥川賞候補作品に選ばれた、若竹千佐子(わかたけ ちさこ)さんです。
実は、若竹千佐子さんは芥川賞候補に選ばれる数ヶ月前に歴代最年長で第54回文芸賞(河出書房新社主催)を受賞しております。
一体どんな方なのでしょうか。
また、史上最年長とのことですが、どのような経歴をお持ちなのでしょうか。
気になるあれこれについて、リサーチしていきます!
若竹千佐子の年齢は?
女性に対していきなり失礼ですが、、、「歴代最年長」などという枕がついていますので、若竹千佐子さんの年齢が気になりますよね。
調べてみると、2017年現在の若竹千佐子さんの年齢は63歳でした。
私、管理人の両親と同じくらいですね。。。
若竹千佐子さんに対して、両親と同じくらいと知った途端に「かなり年上だな」という気持ちが生まれてきました。(笑)
経歴や出身大学は?
では、63歳で河出書房の文芸賞を受賞した若竹千佐子さんはこれまでにどのような人生を歩まれてきたのでしょうか。
若竹千佐子さんは1954年、岩手県の遠野市に生まれました。
出身大学は岩手大学の教育学部卒業です。
岩手大学卒業後、教員を目指して岩手県で臨時採用教員をされていましたが、なかなか教員として採用されず、数年後の27歳の時にご結婚をされます。
ご結婚からさらに数年後の30歳の時に、出身である岩手県を離れ、現在まで千葉県木更津市にお住まいです。
夫と息子や娘は?
現在63歳の若竹千佐子さん。
上でも30歳でご結婚をされたと記載しましたが、夫やお子様などのご家族はどのような方々なのでしょうか。
まずお子様ですが、息子さんと娘さんのお二人がいらっしゃいます。
千葉県という都心近郊の住宅地で、ごく一般的な家庭として、子育てに勤しまれました。
また、後述しますが若竹千佐子さんにとって非常に重要なのが、旦那様です。(いや、誰にとっても配偶者は非常に重要なのですが。。。)
一体どんな方なのか、色々と調べてみましたが旦那様の情報は見つかりませんでした。
まぁ、ほぼ一般の方と変わらない若竹千佐子さんですから、仕方がないといえば仕方がないですね。
職業と小説を書いたきっかけは?
芥川賞候補に選ばれた若竹千佐子さんですが、作品はまだ「おらおらでひとりいぐも」しかありません。
肩書きもまだ「小説家」ではなく、なんと「専業主婦」とされています。
どういったきっかけで小説を書かれたのでしょうか。
実は、若竹千佐子さんが55歳の時に、旦那様が脳梗塞を患い、あっという間にお亡くなりになってしまいます。
最愛の人のあまりの突然の死に、若竹千佐子さんは「初めて本当の悲しみを知った」と語っています。
「そばにいた人がいなくなって、形のあるものがなくなったときに、初めて本当の絶望感というものが分かりました。でも、夫が亡くなってから、死が怖くなくなったんです。死はあっち側にあるものじゃなくて、自分のすぐそばに潜んでいる。あの人のいるところへ行くだけで、死はまがまがしいものではないんだって。こんな安心がほかにあったべかって。だから、絶望の中にあっても、悲しみだけじゃないんだということをひしひしと感じました」(若竹千佐子さんのインタビューより)
上のインタビューは絶望から抜け出した若竹千佐子さんの言葉ですが、旦那様を亡くされた当時はあまりの悲しみの深さに自宅に籠り、ひたすら悲しみと共にいたそうです。
そんな若竹千佐子さんに、息子さんが「どこにいても寂しいんだから、外に出ろ」と小説講座をお勧めになり、講座に通いはじめます。
もともと文学が好きだった若竹千佐子さんは、深沢七郎、石牟礼道子、河合隼雄、上野千鶴子らの本を読まれていたそうです。
55歳から小説講座に通いはじめ、8年の時を経て2017年、63歳で「おらおらでひとりいぐも」を執筆します。
そして、その作品が第54回文藝賞を史上最年長となる63歳で受賞し、第158回芥川賞候補作品となったのです。
若竹千佐子さんが好きな作家に挙げられている河合隼雄さんが、村上春樹さんとの共著「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」の中で「物語がセラピーになる」ということを述べていました。
きっと、若竹千佐子さんも小説(物語)を書くことで、自分自身を癒していったのではないでしょうか。
配偶者を持つ身としては非常に心に迫るものがある、若竹千佐子さんとその作品「おらおらでひとりいぐも」。
早速注文して読んでみたいと思います。
ハジメテトピックスはこれからも若竹千佐子さんを全力で応援し続けます!!!
おらおらでひとりいぐもが第158回芥川賞に!
速報です!
本日1月16日、第158回芥川賞に若竹千佐子さんの小説「おらおらでひとりいぐも」が選ばれました!!!
上でも記載した通り、作家としてのデビュー作がいきなりノミネートされ、芥川賞に選ばれるのですから、まさにシンデレラストーリーですね。
若竹千佐子さんに小説を書くことを進めたご長男と、若竹千佐子さんに小説を書くきっかけを与えてくださった最愛の旦那様も、本当に喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。
それにしても、現在63歳と決して若いとは言えない年齢ではありますが、それでもこうしてデビューして、大きな賞まで受賞することができるのですから、文学の世界って本当に面白いですね。
これまで生きてきた中で、ご自身の中にストーリーが作られ、それを見事に形にすることができた結果ですからね。
作家としてのこれからの若竹千佐子さんの作品にますます注目ですね!!!
※若竹千佐子さん同様、第158回の芥川賞候補者である石井遊佳さん、木村紅美さん、前田司郎さん、宮内悠介さんの記事はこちらです。
※第158回の直木賞候補者である伊吹有喜さん、彩瀬まるさん、門井慶喜さんの記事はこちらです。