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こんにちは、管理人の妻です。
2017年の10月11日5時34分、我が地元宮崎県と隣県鹿児島県の県境、霧島山中央に位置する新燃岳(標高1,421メートル)が2011年から約6年ぶりに噴火しました。
以降、当初は小規模噴火でしたが現在まで活発な火山活動が続いており、気象庁により噴火警戒レベルは3の「入山規制」に引き上げられています。
既に新燃岳周辺の地域では降灰による作物などへ被害・生活への影響なども出ており、依然警戒が必要な状況となっています。
2011年の噴火の際にも、広範囲に降灰被害や空振による噴石被害、農作物への影響などが多くありました。
当時出張先から宮崎に帰る飛行機が噴火の影響で視界不良となり、危うく着陸できなかったことがあります。
あの時上空から見た噴煙の凄さと、灰色の空は今でも忘れられません。
そこで今回は新燃岳の噴火と地震関連の影響や、交通、入山規制などについてもリサーチしました。
新燃岳の噴火と地震関連の影響は?
新燃岳の噴火で、地震関連との影響は何かあるんでしょうか。
よく「地震の予兆で火山が噴火する」や「火山が噴火すると地震が来る」など耳にする話ですが、予言説でただの噂話のようなイメージがありますが、実際は少なからず影響し合っているとも言えるようです。
気象庁のデータなどから、火山活動と巨大地震の増減を調べると、発生の順番は様々ですが、「大地震→火山の噴火活動が一旦減少→また増加する」もしくは、「火山の噴火活動の減少→大地震が起きる」というような傾向が見られるようです。
断言は出来ないが、何かしらの因果関係があるのかもしれませんね。
例えば、2011年の新燃岳の噴火と同年3月に起こった東日本大震災や、1991年の雲仙普賢岳の噴火と1993年と95年の北海道南西沖地震・阪神淡路大震災などは、噴火活動の後に巨大地震が発生しています。
逆に1983年に起きた日本海中部地震と同年10月の三宅島噴火などは、地震の後に大地震が起きていますね。
全てを結びつけるのは安直かもしれませんが、この法則のようなものに乗っ取っていうと、2016年の熊本震災の後に今の新燃岳の活動が来ているのかな?と思うことも出来ますね。。
絶対的な因果関係がある!とは言えませんが「もしかしたらそういうこともあるかもしれない」と思って日頃から備えをしておくといいかもしれません。
基本「地震」というと活断層やプレートが動いて発生する地震のことを言いますが、火山では「火山性地震」という言葉が多く使われています。
火山の噴火やマグマ、熱水の動きと関連して、火山の中やその周辺で発生する地震なんだそうです。
「火山性地震が発生しています」とニュースなどで聞く言葉もそういう意味だったんですね。
また、「火山性微動」と呼ばれる、火山性地震よりも長時間発生する振動もあります。
他にも、爆発的な噴火とともに空振を伴って発生する「爆発地震」という規模の大きいものもあります。
交通や入山規制もリサーチ!
新燃岳の噴火による入山規制と警報は2017年10月16日現在、気象庁HPで次のように発表されています。
平成29年10月16日17時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
新燃岳では、活発な噴火活動が続いています。
新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
火山活動の状況
新燃岳では、本日(16日)16時現在も活発な噴火活動が継続しているもようです。
本日に入り、新燃岳付近で低周波地震の増加がみられています。
火山性微動の振幅は、次第に小さくなっていますが、依然継続しています。
本日実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり500トンと昨日(15日、1日あたり11000トン)と比べて急減しています。
また、硫黄山の南西3km付近で、10月6日以降、地震が時々増加しており、13日の16時から22時にかけて一時的に多い状態となりました。
その後は少ない状態で経過しています。
新たに低周波地震が増加しており、予断を許さない状況のようですね。
また、防災上の警戒事項もこのように載っています。
火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。
噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
風下側では、火山ガスにも注意してください。また、地元自治体等が発表している火山ガスの情報にも留意してください。
爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。
また交通止めに関してですが、宮崎県では小林えびの高原牧園線小林市南西方の料金所〜えびの市原田の展望所までの約8キロが通行止になっています。
新燃岳周辺7kmほどの距離でも、果樹園などで農作物被害などがすでに始まっているようで、大規模噴火に備え、地元自治体の対応も検討され始めています。
ニュースでも、車や家屋に降り積もっている灰に困っている住民の方達の様子が報道されているので、出来ればこれ以上被害が拡がらない事を願うばかりです。
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