この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。
■2017.8.4 第38回全国中学生選抜将棋選手権大会の結果を追記しました!
こんにちは!父が囲碁にはまっていたことがあり、ルールくらいは知っている管理人です。
囲碁の話はまぁ置いておいて、、、藤井聡太さんやAIなど、、、空前の将棋ブームですね。
当ブログでも以前、将棋のAIであるポナンザを開発した山本一成さんを取り上げたことがありました。
特に藤井聡太さんの活躍は目覚ましく、まだ中学生なのにプロデビュー後に29連勝し、大きな話題になりました。
将棋に年齢は関係ないのですね!
管理人が住む宮崎県でも、2017年現在14歳にも関わらず、アマチュア将棋名人戦の県大会で優勝してしまった方がいらっしゃいます。
今回ご紹介する清水将馬さんです。
近い将来、藤井聡太さんのライバルや、それ以上の棋士になるかもしれない清水将馬さんについてリサーチしました。
清水将馬の経歴は?
2017年7月現在、まだ14歳ではありますが、既に清水将馬さんは五段です。
その名前が一気に有名になったのは、宮崎市大塚町の宮崎将棋道場で7月16日に行われた、第71回の全日本アマチュア将棋名人戦の宮崎県大会を最年少で優勝されたからです。
この優勝で、清水将馬五段は宮崎県初の中学生名人にもなりました。
現在14歳清水将馬さん。普段は幼さの残る穏やかなお顔をされていますが、対局中はかなり眼光も鋭くなり、勝負師の顔になるから不思議です。
将棋を指し始めたのは小学校3年生の時でした。
それまではよくいる小学生のように携帯ゲーム機で遊んでいたのですが、将棋を指し始めてからはゲームにはない奥深さを感じ、図書館で本を借りて勉強し始めます。
さらに上達したいと思い、「宮崎こども将棋教室」に通うようになります。
そこでどんどん成長し、2016年の段階で既に2つの宮崎県内の大会で優勝していました。
メキメキ頭角を現していった清水将馬さんでしたが、宮崎県内の3大タイトルと呼ばれている「宮日王位」、「県名人」、「県竜王」にはあと一歩届きません。
2017年4月の宮日王位戦では決勝まで登りつめますが、寺原達(てらはらいたる)さんに破れ、寺原さんの史上初の7連覇達成を許してしまいます。
この宮日王位戦で戦った寺原達さんは、清水将馬さんが通っている宮崎こども将棋教室のOBでもあり、過去にも何度か対戦したことがありました。
近年の対戦成績では清水将馬さんが勝ち越していたのですが、寺原達さんが事前に清水さんの棋譜を見るなどして研究し、「特に受けが強い」と警戒、対策を練っていたそうです。
タイトルまでもう一歩、というところでの敗戦が続いた清水将馬さん。
そこで、自分の弱点を分析し、終盤が弱点であると考え、そこからは毎日2時間ほど、20手から30手の長い手数の詰め将棋を解いていき、更に実力をつけていきいました。
14歳にして既に、問題を分析し改善していくというPDCAを回しているのが凄いですね。
自分の弱点を補強し、更に強くなった清水将馬さんは、7月16日の第71回全日本アマチュア将棋名人戦の宮崎県大会に満を辞して挑みます。
2016年のアマチュア名人全国大会で準優勝を果たした久保田貴洋六段との決勝戦を含め、その他の多くの対局でも逆転勝ちをしていきます。
この辺りは、寺原達さんが「受けが強い」と評した通りですね。
清水将馬さんご自身も「粘れば勝てる」という気持ちで臨んだそうです。
現在中学3年生ですので、受験勉強も忙しい中ですが、当面の目標は全日本アマチュア将棋名人戦での予選通過、及びベスト8に入ることだとのことです。
藤井聡太さんもそうですが、戦いながら強くなっていくような「伸びしろ」がまだまだあるでしょうから、今後の活躍に期待ですね。
清水将馬の学校やご両親は?
宮崎県初の中学生名人となった清水将馬さん。
さぞかし成績優秀なのかと思いますが、、、学校やご両親、ご家族が気になりますね。
まず、中学は宮崎市大塚中学校の3年生です。
頭も良いでしょうから、宮崎一の進学校である宮崎大学付属中学校かと思いましたが、、、地元大塚町の中学校でした。
大塚で4人暮らしということは分かっていますので、恐らくご兄弟がいらっしゃるのかと思います。
次にご両親についてですが、特にご本人もSNSなどをされている訳でもないので、まだ情報がありませんでした。
ただ、将棋を始めたきっかけを作ったのがご両親であることは分かっています。
小学校3年生の時に、携帯ゲーム機をやりすぎる清水将馬さんに対して使用を禁じ、結果的にそれが将棋を指し始めるきっかけとなりました。
携帯ゲーム機をやらせないようにするあたり、しっかりとした教育方針をお持ちなのかもしれませんね。
宮崎こども将棋教室についてもリサーチ!
上でも記載した通り、清水将馬さんが現在通っており、宮日王位戦で決勝を戦った寺原達もかつて通っていた、宮崎こども将棋教室についてもまとめます。
宮崎こども将棋教室はその名前の通り、未就学児から高校生までが通う将棋のおけいこ塾です。
場所は、宮崎駅近くのマックスバリューや中村園芸場の隣のアパートの1階です。
ホームページには以下のように記載されています。
日本の伝統文化である「将棋」を通して子ども達の健全育成、能力開発、礼儀作法などの一助になればと思っています。
指導範囲としては、興味はあるが全然ルールを知らない子でもオリジナルテキストにて、わかりやすく、競技に参加できるようにします。
はじめて「将棋」に触れる子たちから、当教室出身の2人のプロ棋士をはじめアマチュア大会でも全国に名をはせた先輩たちが指導しに来てくれますので、初心者から全国大会を狙う、あるいはプロを目指すアマ五段以上でも指導いたします。
レッスン料金については、週に通う日数によって違ってくるようです。
まず、入会金が1名につき3,000円で、(オリジナルのテキストやオリジナルの問題集の料金を含む)年会費が1名につき3,000円です。
入会すれば宮崎こども将棋教室のホームページ内の教室生のみが閲覧できるページを見ることが出来、問題の解答や成績の一覧を見ることができるようになります。
上記入会金と年会費に、それぞれのコースによる料金が上乗せされます。
例えば、1日2時間、週1日の標準コースの場合なら月謝は3,000円ですが、短期間で強くなりたい方向けの特訓コースは週5回で10,000円となり、プロ棋士との指導対局ができる場合は優先してくれたりするようです。
料金等については変更がある可能性がありますので、気になる方は是非ホームページをチェックしてみてくだい。
宮崎こども将棋教室は、将棋の知名度や競技人口の向上のために様々な取り組みを行なっています。
先日は、女性などの多くの市民に将棋の楽しさをPRしようということで、浴衣姿での参加を呼びかけて「女子将棋大会」を宮交シティで行なっています。
見た目も華やかですし、アポロの泉で実施したということで、買い物客にも目に留まりやすいですよね。
将棋の優劣だけでなく、着物のベストドレッサー賞も用意するなど、楽しいイベントだったようです。
宮崎の将棋界を支える、志の高い将棋教室ですね。
宮崎将棋道場に通っている?
2018年5月15日、本サイトに以下のようなメッセージが届きました。
清水君は宮崎将棋道場(大塚町)に3年生の8月から通い、現在も宮崎将棋道場に通っています。途中から宮崎子ども支部にも通いはじめましたが、清水君の上達の多くは「宮崎将棋道場」にて鍛治研磨されたものです。所属は「日本将棋連盟宮崎支部」または「宮崎将棋道場」が正しい情報です。清水君が所属する宮崎将棋道場のホームページもご紹介しておきます。
ということで、清水将馬さんは宮崎将棋道場に現在も通っている、という情報提供です。
メッセージをくださったH様、貴重なご情報をありがとうございます!
第38回全国中学生選抜将棋選手権大会で準優勝!
我らが清水将馬さんが2017年8月4日、山形県天童市で開催された第38回全国中学生選抜将棋選手権大会で見事準優勝を果たしました!
決勝の相手は岩手中学校3年の橋本力さん。橋本力さんは初優勝でした。
清水さんは得意の堅い守りを固めようとした一瞬の隙を突かれて負けてしまいました。
橋本力さんも守りが堅く、「千日手(せんにちて)」と呼ばれる「駒の配置と手番が全く同じ状態が1局中に何回か現れる」状態となり、なんとスタートの状態に指し直しとなるほどの激戦でした。
清水さん、そしてお相手の橋本力さんも本当にお疲れ様でした!
ハジメテトピックスは清水将馬さんや宮崎の将棋界を応援し続けます!!!