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Saya(3DCG女子高生)がミスiD 2018に!モデルや製作者のTELYUKAについてもリサーチ!

この記事を読むのに必要な時間は約 13 分です。

こんにちは!アニメなどの2次元の女性を「俺の嫁」などと呼ぶ友達が周りに多い、管理人です。(笑)

とはいえ、最近はCG(コンピューターグラフィック)の技術も上がり、3次元の人間?も人間らしくなってきましたよね。

ゲームのファイナルファンタジーシリーズなどもそうですし、映画の中で使われているCGも「作り物っぽさ」が無くなってきています。

私の好きなMarvelの映画なんかもCGの使い方が上手くて、アイアンマンのスーツが本当にあるんじゃないかな、なんて思ってしまいます。(笑)

今回ご紹介するSayaは、3DCGで製作された女子高生ですが、なんと実在の女優やグラビアアイドルが参加するオーディションで、セミファイナルに選ばれました。

Sayaとは一体どんなキャラクターなんでしょうか。

また、「モデルはいるのか?」「製作者は誰?」など、気になる点も調べてみました!

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Saya(3DCG女子高生)とは?

3DCG女子高生であるSayaは、CGアーティストの石川晃之さんと友香さん夫妻のユニットであるTELYUKA(テルユカ)が作成した、架空の女子高生キャラクターです。

Sayaが最初に注目を浴びたのは2015年でした。

TELYUKAさんがTwitterに画像を投稿すると、それを見たネットユーザーが「実写にしか見えない」、「本物の人間かと思った」などの大反響となりました。

本物の人間とは違い、Sayaは3DCGですので、その後もさらに改良を続けます。

人間の印象に近づけるために細かいパーツや顔の造形を見直していき、2016年9月にはSaya 2016ver.を発表します。

2016年10月に行われた「CEATEC JAPAN 2016」では、これまでは静止画しか存在しなかったSayaが動画を披露します。

内容は振り返ってほほ笑むというだけの短い動画だったのですが、そのクオリティの高さでやはり反響を呼びました。

Sayaを作成したきっかけは?

TELYUKAのお二人はどういうきっかけでSayaを作成したのでしょうか。

実は、意外と単純なものでした。

CG業界で仕事をしてきたTELYUKAのお二人。

CGの制作者向けのイベントである「CGWORLD 2015」のクリエイティブカンファレンスに登壇することになります。

「CGWORLD」というCG業界向けの雑誌が企画するイベントで、「CGのメイキング講演をしないか」とオファーをもらい、そのサンプルとしてSayaは作成されました。

このオファーがなかったらSayaは生まれていなかったのですから、運命というのは不思議ですね。

Sayaのモデルは?

本当に実在する人間に見えてしまうSayaですが、モデルとなる方はいらっしゃるのでしょうか。

なんと、Sayaには実在するモデルはいなく、TELYUKAのお二人が完全にオリジナルで創作されたそうです。

以前のインタビューで以下のように答えられています。

ーーぜひお聞きしたかったのですが、実在するモデルはいらっしゃるのですか?

友香:いいえ、存在しません。完全にオリジナル(架空)で、一番難しい日本人の女の子をつくりたかったので。その年頃ならではの可愛さや透明感をイチから創り出そうと。

ーーTELYUKAが考えた、最高峰に可愛い女子高生が『Saya』ということでしょうか?

友香:うーん、可愛い……なんと言うか、ブリブリの可愛さにはしたくなかったんですよ。ちょっと優等生っぽいというか、わたしとしては正統派の美少女を目指しています。実は、当初は様々なデザインを試していたんですよ。

晃之:実際のアイドルの方々も、それぞれに特徴があるじゃないですか? その意味では、完全にオリジナルではあるけど、いろんな女の子の要素をごちゃ混ぜにした結果と言えるかもしれません。その時々で「これが良いかな?」と思った顔を造形しては、まったく別の要素を加えてみたりとか……本当に何十体も、泣きながら作りました。彼女に「可愛くない!」って、ダメ出しをされながら(笑)。

可愛い可愛くないの基準は主観的なものですし、顔というのは100人いたら100人違う、独特なものですから、それをゼロから作り出すのは大変だったでしょうね。。。

では、なぜ「日本の女子高生」に決めたのでしょうか。架空の「欧米人で大人のスーパーモデル」でも良かった気がしますよね。

しかし、そこにもしっかりとした理由がありました。

日本人を選んだ理由は、なんと「作るのが難しくて、挑戦しがいがあるから」なんだそうです。

欧米人は鼻が高かったり彫りが深いのではっきりとした特徴があり、CGで作りやすいのですが、一方私たち日本人などのアジア系の顔は凹凸が少なく平面的です。

あえて難しいものに挑戦するのがさすがですね。向上心が凄いです。

では、なぜ17歳の女子高生だったのでしょうか。

理由は、「自分たちがキラキラしていた、青春時代の思い出深い時期を再現したい」という思いがあったそうです。

そして、海外に対して日本人の女の子は可愛いんだよ、というメッセージを送りたいというのも理由の1つだったそうです。

海外の映画やアニメで見る日本人キャラは、目が極端に釣り上がっていたり、未だに「ニンジャ」や「サムライ」、「ハラキリ」などの言葉と結び付けられたりしていますからね。。。

また、他のインタビューでは「有名人や俳優などをモデルにするのではなく、どこかで見たことがあるような、より身近に感じるキャラクターを作りたかった」とも語っています。

確かにSayaの見た目からは、懐かしいような印象も受けますから、TELYUKAのお二人の狙いは成功していますね。

SayaがミスiD 2018に!

そんなSayaですが、なんと講談社が主催する女性アイドルオーディションである「ミスiD 2018」のセミファイナリストに選ばれました!

現実には実在しないキャラクターが選出されるというのは史上初めてだそうです。

この「ミスiD」というオーディションは2013年から始まったプロアマ不問のオーディションです。

Sayaがエントリーした2017年はなんと4,000人以上が参加し、書類選考とカメラテストの結果、132組(133人)のセミファイナリストが選ばれました。

もちろんSayaの他の候補者は、実在する女優やグラビアアイドルさんなどです。(当然ですが。。。)

実は、セミファイナリストにはSaya以外にも、日本マイクロソフトの女子高生AIである「りんな」も選ばれています。

りんなやSayaのような実在しないキャラクターがオーディションを受けて活躍する時代がきています。

以前、「AIが普及すると無くなってしまう職業」という話題が議論を呼びましたが、グラビアアイドルや俳優も無くなる日が来るのかもしれません。

ドラマを見る際に、俳優のキャスティングをAIや3DCGの中から自分で選ぶことができるようになる、とか。。。面白そうですね。(笑)

なお、ミスiD 2018は今後、「CHEERZ」というアイドルを応援するアプリの中での一般投票などを行います。

2017年の9月中旬から10月中旬にはファイナリストが決まり、11月3日にミスiD 2018の受賞者が発表されます。楽しみにですね!

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製作者のTELYUKA(テルユカ)について

Sayaを製作したTELYUKAと石川晃之さん、石川友香さんについてもまとめます。

お2人とも、TELYUKA結成前から国内外のプロダクションからムービー制作やキャラクター関連のアセット制作を依頼されてきました。

フリーランスの夫婦ユニットであるTELYUKAとして活動を開始し始めたのは2011年頃です。

近年はSayakaに代表されるようなフォトリアルな作品を中心に活動されています。

お二人が3DCG製作を始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

旦那様である石川晃之さんは、子供の頃から絵を描くのが好きで、美術も好きだったのですが、大学は普通に経済学部に進学し、一般企業に就職したそうです。

就職後、小学校時代からの友人がからCGを始めないか?と突然誘われます。

CGのことは全く無知だった石川晃之さん。

誘われた時に初めて、CG製作が自宅のPCでもできるということを知ります。

晃之さんは美術も好きでしたがゲームも好きでしたので、軽い気持ちで初めて、はまっていったそうです。

そして奥様である友香さんは、CGを高校生の頃からやりたかったそうなのですが、親の反対もあり、晃之さん同様、普通の大学に進んだそうです。

学生時代はバイトをしながら独学でCGの勉強を続けてこられました。

そして、建築系会社に務めるお友達とのつながりでCADの仕事をするようになり、CG製作に関わるようになっていったそうです。

その後は、やはり知り合いのつてで小さなゲーム開発会社に入り、グラフィッカーをされます。

そういった仕事をしながらスキルを磨き、大好きな映画「ネバーエンディングストーリー」のような世界観を作る仕事をしたいと思い、CGの仕事を続けてきたそうです。

TELYUKA結成のきっかけは?

晃之さんとお友だちがされていたCGの製作会社に友香さんが入社されます。

そこで友香さんが「笑顔が素敵だ」と晃之さんに一目惚れし、結婚に至ります。

そして、結婚を機に二人で作品を手がけるようになったのですが、晃之さんとお友達で立ち上げた会社がもともと「フリーランスの集まり」みたいな感じだったので、自然と2人で活動を始めるようになったそうです。

お二人の役割分担はどうなっているのでしょうか。

晃之さんがシステム担当、友香さんがアート担当だ、と仰っています。

友香さんがコンセプトやディレクションなどの全体的なイメージを作り、晃之さんがそのイメージに対する具体的な製作手法やテクニカル面などの実務的な面をリードしていくそうです。

男性がロジック(理論)を、女性が感性を担当する、というのはお互いの長所を生かし合っているなと感じます。

私たち管理人夫婦も参考にさせていただこうと思いました。(笑)

TELYUKAのお二人は今後もSayaをアップデートし続けると宣言しています。

ネット上では「まるでサクラダファミリアだ」という意見もあります。

仕事のために作品を作って、その仕事が終わったらお終い、というサイクルではなく、長く愛される作品にしようと取り組みを続けるそうです。

ハジメテトピックスは今後もSayaやTELYUKAの活動を応援し続けます!!!

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