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結婚というと、愛し合った男性と女性がされるもの、と思っていますよね。
しかし、愛し合っていないのに、しかもゲイとレズなのに、結婚された夫婦がいます。
さらに驚いたことに、そのお二人はもう60歳前後なのです！
それが、今回取り上げる、おかまの夫、マキさんと、オナベの妻、ジョンさん夫婦です。
あらためましてこんにちは！テレビ大好き管理人です。
ドラマやバラエティも好きなんですが、最近特に面白いなーと思うのがドキュメンタリーです。
昔だったらプロジェクトXとか、最近だったらドキュメント72時間とか。。。
ちょっとドキュメンタリーというと違和感があるかもですが、プロフェッショナル仕事の流儀とか。（NHKばかりですね）
そんな管理人が欠かさずチェックしているのが、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」です。
毎週日曜の14時00分～14時55分放送で、日曜の昼間っから毎回、濃い内容の番組を放送してくれています。笑
ドキュメンタリーなので実在の人物、しかも素人が出てくるのですが、人気が出て、レギュラーのようになっている人がいます。
今回取り上げる、おかまの夫、マキさんとオナベの妻、ジョンさん夫婦もそうです。
なんと、2008年に初めて出演されましたので、もう10年近くこの番組で取り上げ続けられていることになります。
そこらへんの中堅タレントよりも芸歴が長いかもしれませんね。笑
ここまでの人気シリーズですから、まだまだお二人がお元気な限りは続いていくのではないでしょうか。
最近見始めた人、昔から見ている人、様々かとは思いますが、今回の記事を通じて是非お二人のことをもっと知って欲しいと思います。
お二人の生き様からたくさんのことを学ぶことができるはずです。
マキさんとジョンさんとは？
まず、若干複雑ですので、お二人の基本的なことをまとめておきます。
お二人はご結婚されていますが、マキさんが「おかまの夫」、ジョンさんは「オナベの妻」です。
つまり、マキさんは男性ですが、男性が好きで、いわゆるゲイですね。
そしてジョンさんは、女性ですが女性が好き。いわゆるレズです。
男性好きの男性と、女性付きの女性が結婚され、夫婦となったということです。
ですので、お二人は結婚されてはいますが、相手のことを恋人とは見れていないのです。
（「両刀使い（バイセクシャル）」でもないそうです）
ここに、このお二人の関係性に深みがある秘密が隠されているように思えます。
では、そんな二人がなぜ結婚されたのでしょうか。
結婚した理由は？
お二人のホームページで、ご自身の言葉で理由を述べています。
一部抜粋させていただきますね。
同性愛は一生直らないし、老後が孤独で不安だし、何とかして理想の伴侶を見つけて・正式な結婚をし、楽しく一生を送りたい、親からの勘当も解きたい・兄弟姉妹達のように家庭を持ちたい・(観光客を装って宿をとり・こっそり墓参りに毎年帰り・あととりなのに実家の仏壇に御供養出来ずに・自宅に分霊の仏壇を持って先祖供養をするのが精一杯・の境遇を脱して。)堂々と里帰りしたい・幼なじみや同級生達とも付き合いたい(同窓会にも出席したい。)・等などと考え願って居りました。
そうして私達が苦労の末に選択した解決法は、戸籍上は男と女だから正式に結婚して本物の夫婦になれる・老後の孤独と不安から解消される・死後も一緒のお墓に入れる・故郷の血族たちに許されて再交流出来る、おかまとおなべとの・さかさま・あべこべ・逆転・友情結婚(勿論ノン・セックスのままでの。)であった訳です。
独特の文体で味がありますね。笑
つまり、「似た者同士の友達と、お互いの利害関係が一致したので契約を結んだ」みたいな感じで結婚をされた、というわけです。
お二人とも既に60歳前後ですので、ご結婚されたのは数十年前だと思います。
まだ今ほど同性愛などに対して理解がなかった時代でしょうから、この行動は凄いですね。。。
まるでフィクションの世界です。まさに、事実は小説よりも奇なり、ですね。
プロフィール
お二人のプロフィールをまとめます。
マキさんの本名は宮本 昌樹さん。
出身地は茨城県水戸市の那珂湊市で、現在のひたちなか市です。
出身高校は茨城県立那珂湊第一高等学校普通科。
大学はなんと、早稲田大学教育学部の国語国文学科を卒業されています。
確かに、書かれている文章や先進的な考え方は、「頭が良いのだろうな」と思わされますからね。
大学在学中に並行してゲイボーイとして働き、大学７年生でようやく卒業されたそうです。
その時に働いていたゲイクラブは、当時日本一有名だった東京・六本木西麻布の「プティ・シャトー」というお店だったそうです。
７年間かかって大学を卒業し、フリーで全国行脚していた時に前橋師でジョンさんと出会い、結婚されます。
その後もレストランクラブを経営したり、OLになったりと様々な職業を経験されながらなんとか生活をしてこられたそうです。
モデルやタレントとしての活動などもされてはいますが、しっかりした定職を持たないまま、ジョンさんにお世話になっている、というのが近年のご様子のようです。
相方であるジョンさんの本名は宮本 佳枝さん。(旧姓は吉田)
出身地は群馬県の前橋市です。
出身高校は伊勢崎市立女子高等学校の普通科（マキさんと同じく普通科、ですね）を卒業。
卒業後は、あの有名な高輪プリンスホテルに就職し、宴会場係専任としてお仕事をされました。
その後、六本木のレスビアンクラブで修行しながら喫茶店やブティックなどでアルバイト。
しかし、そんな生活に疲れたのか、出身地である前橋市へ戻ります。
結果、その前橋市でマキさんに出会う訳ですから、人生何が起こるか分からないですね。
喫茶店でアルバイト後、水商売に入りミニパブを3年間経営したり、
「パブハウス・ジョン」のオーナーママとして8年間経営をされたりしていました。
店を閉めてからは、伊香保温泉の老舗旅館「古久家旅館」で主任として10年間勤務されます。
その間に、マキさんと友情結婚をされます。
その後もイタリアンレストランの主任や、海鮮居酒屋の主任を仕事としたりと転々とされます。
近年では更年期障害に悩まされたり、交通事故にあったりしたことをきっかけに、介護の世界に目覚めます。
現在は介護の資格を取得され、介護や福祉関係の仕事をされているそうです。
マキさんよりはしっかりと堅実にお仕事をされてきたジョンさん。
始まりは友情結婚でしたが、ご夫婦の大黒柱として、マキさんを支えているようです。
今現在
マキさんとジョンさんは実在する人物ですので、ノンフィクションのドラマとは違って今現在もお二人の物語は進んでいます。
しっかりフジテレビの「ザ・ノンフィクション」が追いかけてくれています。笑
少し長いですが、２０１７年６月１０日現在では未放送の、６月１１日放送分の番組紹介を引用します。
2008年放送から続く大人気シリーズ「マキさんの老後」。ご存じ、おかまの夫、マキさんとオナベの妻、ジョンさんのあべこべ夫婦が主人公。2人は、老いへの不安と生活苦の中でもがき苦しんでいた…。 そこへ、番組を見てマキさんに興味を持ったという1人の男優が現れる。ポルノの帝王と呼ばれる久保新二さんである。同性愛者の老いや多くの哀れな末路に、自らにも忍び寄る老いも重ね合わせ、2人に共感するものがあるというのだ。久保さんは、マキさんに自分の舞台に出演するようお願いをする。だが、この9年余、定職も持たず、ジョンさんの世話になってきたマキさんの煮え切らない態度に久保さんは怒り爆発、仕事の依頼もよそにマキさんをののしり始めてしまう。痛いところを突かれたマキさんは、帰宅し、今度は、ジョンさんに八つ当たり、最悪の事態に…。 だが、強引で老獪な久保さんの話術にマキさんは、ついに老骨にむち打ち、ステージに立つ決意をする。果たして、マキさんは、ショーダンサーとして復活できるのか…。同性愛者として生きる道を決心したものの、世間の波に翻弄され、自らの性に悩み、傷つき、もがく老いた同性愛者2人のつらい現実と深い絆を描きます。
これは、、、めちゃくちゃ気になる！なんでいきなり久保新二さんが出てくるの？笑
久保新二との関係
ということで、急に俳優の久保新二さんが出てきました。笑
久保新二さんについては、こちらの記事をご参照ください。
マキさんジョンさんに負けず劣らず、かなりディープな方です。
マキさんを表舞台に引っ張り上げるのか、それとも奈落の底に突き落としてしまうのか。。。久保さんの真意は？
マキさんとジョンさんにとって、久保新二さんはしばらくの間、キーマンになりそうですね。楽しみです！！！
マキさんとジョンさんの生き方から、愛や男女の関係性、同性愛者やマイノリティーの方々の考え方や社会の受け入れ方、そして日本が抱える高齢社会の問題など、たくさんのことを考えさせられます。
私たちが考えないといけないことを、マキさんとジョンさんが身を削って教えてくれているような気がします。
ハジメテトピックスはこれからもマキさんとジョンさん夫婦を全力で応援します！