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こんにちは!管理人の妻です!
第158回直木三十五賞の候補者と候補作品が発表されました!
候補者と候補作は次の様になっています。( )は出版社です。
・彩瀬まる 「くちなし」 (文芸春秋)
・伊吹有喜 「彼方の友へ」 (実業之日本社)
・門井慶喜 「銀河鉄道の父」 (講談社)
・澤田瞳子 「火定」 (PHP研究所)
・藤崎彩織 「ふたご」 (文藝春秋)
今回の直木賞は、 大人気ロックバンド「SEKAI NO OWARI」の唯一の女性メンバー「Saori」で活躍中の藤崎彩織さんの小説家デビュー作、「ふたご」が候補に上がったことでも大変話題になっていますね!
今回はそんな直木賞候補者の中の一人、伊吹有喜(いぶき ゆき)さんにフォーカスしていきます!
伊吹さんは2014年にも「ミッドナイト・バス」という作品で第151回直木賞候補となっています。
今回、候補作「彼方の友へ」で直木賞受賞されるのかが大変気になる所ですね!
伊吹有喜(直木賞)の夫や結婚と子供、本名と出身高校や大学、候補作「彼方の友へ」についてもチェックしていきます!
結婚や夫と子供は?小泉今日子の書評もチェック!
伊吹有喜さんの夫や結婚、子供についてですが、既婚者であるという情報はありませんでした。
他にもパートナーや子供などの情報も見つかりませんでしたので、独身である可能性も高いかもしれません。
伊吹さんといえば、ドラマや映画化もされて有名になった「四十九日のレシピ」がありますが、小泉今日子さんの書評が大変素晴らしい、と当時評判になりました。
この作品は、突然亡くなった母が遺言として遺したレシピを通して、四十九日を迎えるまでの家族の愛とつながりを描いた物語です。
その書評で小泉さんはこの様に書かれています。
四十歳を過ぎた私の人生の中で、やり残したことがあるとしたら、自分の子供を持つことだ。
時間に限りがあることだから、ある年齢を過ぎた女性なら一度は真剣に考えたことがあると思う。
家族の再生を描いた心優しいこの物語を読んで、私はそんな思いから少しだけ解放された
(「小泉今日子書評集」”四十九日のレシピ”より引用)
既婚でも未婚でも、子供が居てもいなくても、ある程度年齢を重ねた全ての女性に響く書評で、私も読みながら涙してしまったほどでした。
この書評がきっかけで、伊吹さんの作品に触れた方も多いのではないかと思います。
どんな立場の女性でも、その全ての目線から様々な作品を生み出せる伊吹さんですので、既婚か未婚かということは、正直どちらでもいいことの様な気がします。(笑)
が、もし旦那様やお子さんがいらっしゃるなら、とても素敵なご家族なんじゃないかなあ、と思いました。
ちなみに、小泉今日子さんの書評はこちらです。ぜひチェックしてみてください。
本名と出身高校や大学
伊吹有喜さんの本名と出身高校や大学ですが、簡単なプロフィールとともにご紹介していきます。
伊吹さんは1969年生まれ、2018年で49歳です。
本名は伊吹有喜名義となる前の、「永島 順子(ながしま じゅんこ)」が本名ではないか、と言われています。
出身は三重県尾鷲市で、三重県立四日市高等学校を卒業されて、その後中央大学の法学部法律学科を卒業されています。
中央大学の法学部と言えば、直木賞作家でタレントの志茂田景樹さんや、同じく直木賞作家の逢坂剛さん、弁護士でタレントの菊地幸夫さん、大渕愛子さんなど、多くの芸能人や有名人を輩出していますね!
その後、1991年に出版社に入社し、イベント関連業務や着物雑誌、ファッション誌の編集部などを経て、フリーのライターになったそうです。
2008年には永島順子名義で応募した「風待ちのひと」(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)という作品で、ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、翌2009年に小説家デビューします。
2010年には「四十九日のレシピ」を発表し、ドラマや映画化もされ話題になりました。
2014年には『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞と、第151回直木三十五賞の候補になります。
この作品もネプチューンの原田泰造さん主演で映画化されています。
その後もコンスタントに作品を発表し続け、2017年5月に発売された「カンパニー」という作品は、宝塚月組によって、2018年2月から舞台化されることが決定しています。
そして2017年11月に発売した「彼方の友へ」で第158回の直木賞候補になりました。
趣味は長唄、着物、クラシック観賞、オペラ、ダンス観賞、旅行も好きだそうで、とっても多趣味ですね!
彼方の友へをチェック
伊吹有喜さんの第158回直木賞候補作「彼方の友へ」ですが、実は最初は別の話を書く予定だったそうです!
伊吹さんが打ち合わせの帰りに雑誌「少女の友」の復刻版を貰い、そこに入っていた中原淳一さんの付録のゲームカードの美しさなどに心惹かれたことから、少女雑誌への関心が湧き、作品のアイデアを得たそうです。
あらすじは?
「彼方の友へ」のあらすじです。
この作品は、昭和10年代、戦時中の東京で「乙女の友」という雑誌作りに夢と情熱を注いだ主人公の佐倉波津子(ハツ)の成長と、その仲間たちの物語です。
「友へ、最上のものを」を掲げ、主筆の有賀憲一郎、可憐な絵が大人気の長谷川純司のコンビを中心に雑誌が作られていきます。
初めは全く役に立たなかったハツも、「乙女の友」への想いの強さが認められ、徐々に強い絆で編集者達と結ばれていきます。
戦時中〜終戦という時代の波に翻弄されながらも、多くの読者へ伝え続けることを諦めなかった出版界の先人達と、激動の時代を生きた全ての人達へ、心からの敬意をこめて、という思いで書かれたそうです。
実際、伊吹さんが作品のインスピレーションを受けた雑誌、「少女の友」は戦時中でも刊行を続けていたそうです。
どんな状況であっても文化的な側面を失わずに雑誌を作り続けていくことが、唯一の希望でもあったのかもしれませんね。
各方面の書評やレビューを読んでもとても高評価で、感想を読んでるだけなのに、グッときてしまう自分が居ました。。
直木賞が発表されて、話題になって在庫が売り切れてしまったりする前に、早く購入しようと思います!!
最後に、公式サイトで伊吹さんが直木賞についてこの様に書かれていました。
本をお手にとってくださった皆様、そしてこれからお手に取ってくださる皆様。
本をお手元に届けてくださった書店の皆様、愛らしい波津子の絵を書いてくださった早川世詩男様、心浮き立つような装丁をしてくださった成見紀子様、そして連載中、花をあしらった挿画を描いてくださった小春あや様、連載を支えてくださった担当の編集者様。
応援してくださっているすべての皆様のおかげです。
心から感謝しております。
作品内の言葉にちなみ、恐縮ながらどうか「友」と呼ばせてください。
友よ! ありがとうございます!
(Web伊吹有喜 折々のいぶき 本文内より引用)
第158回直木三十五賞の選考委員会は平成30年1月16日(火)、午後5時から筑地・新喜楽で開催されます!
「友よ!やったぞ!」と言える結果になることを心より願っています!!
ハジメテトピックスは伊吹有喜さんをこれからも全力で応援していきます!
※伊吹有喜さんと同じく、第158回の直木賞候補者である彩瀬まるさん、門井慶喜さんの記事はこちらです。
※第158回の「芥川賞」候補者である石井遊佳さんと木村紅美さん、前田司郎さん、若竹千佐子さん、宮内悠介さんの5人の記事はこちらです。